家だけじゃなく、家具・家電も住宅ローンで買いたい!」はアリ?知らなきゃ損する"ローンに入るもの・入らないもの"完全ガイド#column
「この新築に合うダイニングテーブルが欲しい!」
「冷蔵庫もドラム式洗濯機も、せっかくなら最新型に揃えたい!」
そんな夢が膨らむマイホーム計画。でも、あなたの頭をよぎるのは「これ、住宅ローンにまとめて入れられないかな?」という甘い誘惑。
実は、この「住宅ローンに家具・家電を入れる」問題には、思わぬ落とし穴が潜んでいるんです。
この記事を読めば分かること
・家具・家電は住宅ローンに入る?入らない?明確な基準
・意外と知らない「組み込み型家具・家電」とは?
・住宅ローンに無理やり入れた人が後悔する理由
・賢く家具・家電を揃える3つの秘訣
はじめに
「新築を買ったら、家具も家電もオール新品で揃えたい!」
これ、多くの人が夢見る理想の新生活ですよね。
特に今の住まいが賃貸なら、「ずっと使ってきた家具はサイズが合わない」「この機会に冷蔵庫も最新の大容量にしたい」と考えるのは自然なこと。
でも、ここで多くの人がつまずくのが「家具や家電って住宅ローンに入れられるの?」という疑問。
結論から言うと、ほとんどの家具・家電は住宅ローンに組み込めません。
でも、「ある条件」を満たせばローンに入れられるものも存在します。
この記事では、住宅ローンに入れられるもの・入れられないものの境界線を、わかりやすく解説します。
住宅ローンに入れられるもの・入れられないもの
【住宅ローンOK】
✅ 建物本体(柱・壁・屋根・床など)
✅ 設備(システムキッチン、ユニットバスなど)
✅ 造り付け収納やビルトインエアコンなど「家にくっついてるもの」
【住宅ローンNG】
❌ 冷蔵庫・洗濯機・テレビ・電子レンジ
❌ ソファ・ベッド・ダイニングテーブル
❌ カーテン・ラグ・照明器具(※一部はOKの場合あり)
なぜ家具・家電は住宅ローンNGなの?
理由はシンプルです。
住宅ローンは「家を建てる・買うためのもの」。
家そのものに関係ないもの(=後から持ち込んで使うもの)は対象外です。
銀行から見れば、「冷蔵庫やテレビに何十年もの住宅ローンを使うのは、本来の目的からズレている」と判断されるんです。
これが「家具・家電は住宅ローンNG」の基本ルールです。
唯一OKになるのは「組み込み型家具・家電」
ここで少し希望の光が。
住宅に最初から組み込まれている家具・家電なら、「住宅の一部」と見なされて住宅ローンに含められる可能性があります。
具体例を挙げると、
・造り付けのキッチン収納
・埋め込み式のオーディオシステム
・ビルトインの食洗機・エアコン
こうしたものは「家とセット」と見なされるため、住宅ローンでカバーOK。

でも実は「組み込み型」は割高になりがち
ここが落とし穴です。
組み込み型家具・家電は、施工会社経由で購入するケースがほとんど。
そうなると、量販店のセール価格とは比べ物にならないほど高額になることも。
例えば同じエアコンでも、家電量販店なら10万円で買えるものが、施工会社ルートだと20万円なんてこともザラ。
さらに「修理したい」と思っても、施工会社指定の業者しか呼べないなど、自由度もガクッと下がります。
「ローンに入れちゃえば楽」は大間違い
実際、こんな声をよく聞きます。
「ローンに入れれば、月々少しずつ払うだけだからラクでしょ?」
でも、これは大きな誤解です。
家具・家電を住宅ローンに入れてしまうと、
✅ 35年ローンで払い続ける(家具の寿命は10年程度)
✅ 金利分まで余計に支払うことに
✅ そもそも審査で引っかかるリスク大
特に最後の「審査落ちリスク」は見逃せません。
住宅ローン審査では、見積書や契約書を細かくチェックされるので、不透明な費用が入っていると「これは何?」と突っ込まれます。
最悪、住宅ローンそのものが否決される可能性も…。
じゃあどうする?家具・家電を賢く揃える3つのコツ
①「住宅ローン外」で貯金しておく
新築が完成するまでの間に家具・家電貯金をスタート。
毎月2万円でも、1年あれば24万円。これだけあれば、冷蔵庫・洗濯機・カーテンまで揃えられます。
②インテリアローンを活用
金利はやや高めですが、「住宅ローンとは別」に短期返済できるローンもあります。
どうしても新品で揃えたい場合の選択肢として覚えておきましょう。
③新築祝いを“家電資金”にしてもらう
親戚や両親からの新築祝いを、家電購入資金にするのも賢い手。
「新築祝い、何がいい?」と聞かれたら、「家電資金が助かる」とリクエストするのもアリです。
まとめ
✅ 家具・家電は基本的に住宅ローンに入れられない
✅ 組み込み型ならOKだが、割高&自由度低め
✅ 家具・家電貯金やインテリアローンなど「住宅ローン以外の方法」が賢い選択