中古住宅でも、安心・お得にローンを組める時代へ。国が認めた“品質保証つき”で、最初の5年は金利が下がる!#column
この記事を読めば分かること
- 「フラット35 中古プラス」とは何か
- なぜ中古住宅に検査が必要なのか
- 金利がどれくらい下がるのか、どれだけお得か
- 他の制度と組み合わせてどこまで節約できるか
- 検査は厳しい?通りやすさや注意点は?
- 自分に合った住宅ローン選びのヒント
はじめに
中古住宅の購入を考えるとき、どうしても不安になるのが「この家、ちゃんと安全に住めるのかな?」という点。さらに、ローンの金利も気になりますよね。
でも安心してください。今は、しっかり検査を受けた中古住宅であれば、住宅ローンの金利を下げられる制度があるんです。その名も**「フラット35 中古プラス」**。しかも国がサポートしている制度だから信頼性もバッチリ。
この記事では、この「中古プラス」がどんな制度なのか、どんなメリットがあるのかを、やさしくわかりやすく解説していきます。

「フラット35 中古プラス」って、どういう制度?
「中古プラス」は、中古住宅の購入をもっと安心・お得にするために2025年に始まった新しい制度です。
ある一定の検査基準を満たした中古住宅に対して、最初の5年間だけ住宅ローンの金利が0.25%安くなるというもの。これは国が予算を出してサポートしてくれる制度なので、信頼性も安心です。
たとえば、2,500万円の住宅ローンを組んだ場合、5年間で約40万円近くの利息が減る可能性もあります。
なぜ「検査」がカギになるのか?
この制度を使うには、購入する中古住宅が「一定の品質」を満たしている必要があります。そのために、専門の住宅検査(インスペクション)を受けることが求められます。
チェックされるポイントは以下のようなものです:
- 建物のゆがみやヒビ割れ
- 屋根や外壁の劣化
- 雨漏りの痕跡
- バルコニーの安全性
- 築年数と構造の耐震性など
この検査に合格すると、「この中古住宅は、安心して住める品質です」という“お墨付き”がもらえるのです。
金利0.25%ダウンで、実際いくらお得?
たかが0.25%と思われるかもしれませんが、実はバカになりません。
例えば、2,500万円を35年ローンで借りた場合、最初の5年間で約40万円の節約になるケースもあります。
さらに、下記のような制度と組み合わせると、もっと金利が下がります。
- フラット35 S(Bプラン):住宅の省エネ性やバリアフリーなどに対応した住宅に適用され、金利がさらに0.25%下がる
- 子育てプラス:子どもがいる世帯や、若年世帯が対象。こちらも条件によって0.25%引き下げられる
つまり、「中古プラス」+「S」+「子育てプラス」の3つを合わせると、最大で0.75%の金利ダウンが可能になるんです!
節約額にすると、5年間で約120万円の利息カットも現実的。
他の制度とどう組み合わせる?あなたに合った選び方
それぞれの制度には向いている人がいます。
- 「Sプラン」は、省エネやバリアフリーなど住宅性能を重視したい人にぴったり
- 「子育てプラス」は、20〜30代の夫婦や子育て中の世帯に最適
- 「中古プラス」は、中古住宅を安心して購入したい人におすすめ
どれか1つではなく、自分のライフスタイルに合った制度をうまく組み合わせることがポイントです。
検査ってそんなに厳しいの?プロの声で解説
実際に現場で住宅検査をしているプロに聞いてみると、「検査の基準はしっかりしているけど、無理な内容ではない」とのこと。
たとえば、一戸建てはチェック項目が多いけれど、補修や修繕で対応できるものがほとんどです。マンションでは、専有部分の検査が中心になるため比較的ハードルは低め。
ただし注意点として、「維持保全型インスペクション住宅」という別の優遇制度とは併用できない場合があるため、申請時にはよく確認しましょう。
結局、どれを選ぶべき?あなたの選択のヒント
住宅ローン選びは、単純に「金利が低いからこれ!」ではなく、以下の視点から選びましょう。
- 建物の安全性や将来的な安心を重視 → 「中古プラス」
- 光熱費を抑えたい、省エネ志向 → 「Sプラン」
- 子育て世帯で支出を少しでも減らしたい → 「子育てプラス」
どれも組み合わせることで、さらにお得で安心な住宅購入が可能になります。
まとめ
- 「中古プラス」は、検査済み中古住宅なら最初の5年間だけ金利が0.25%下がる制度
- 省エネ住宅や子育て世帯向けの制度と併用可能。最大で年0.75%の金利ダウン
- 具体的には、約40万円〜120万円の節約効果が期待できる
- 検査はプロのサポートがあれば十分に対応可能
- 自分の状況やライフプランに合った制度を見極めて、かしこくローンを選ぼう